ApolloとLinkedIn Sales Navigatorの比較では、連絡先情報の検索とEmailシーケンスの作成が当面の目的なら、Apolloを選びます。LinkedIn上のアカウントを調査し、意思決定者を特定して、ターゲット企業の変化を追うことが目的なら、Sales Navigatorを選びます。

もちろん、両方を併用することもできます。重要なのは、リード獲得ワークフローのどこに支援が必要かを見極めることです。適切な人物を探すこと、実際に使える連絡先情報を入手すること、あるいはアプローチを送信することのどれでしょうか。

この記事では、判断に役立つ6つの比較軸をご紹介します。根拠のない返信率でツールを順位付けしたり、大規模なデータベースなら正確な連絡先が保証されると想定したりはしません。

📘 イラストについて

以下のイラストは、2025年版の比較記事で使用したものです。勝者を示すラベルは編集上の見解であり、実測したベンチマークではありません。選定時には、本記事に記載した最新の機能説明と料金プランへのリンクをご確認ください。

お急ぎの方向け早わかり比較

目的最初に選ぶツール確認ポイント
仕事用の連絡先情報を探し、Emailシーケンスを作成するApollo連絡先のカバー率、クレジット、メールボックス設定、必要なプラン
LinkedIn上のアカウントと意思決定者を調査するSales Navigator検索フィルター、保存済みLead、利用できるアカウントシグナル
プロスペクティングをCRMと連携する必要な連携機能を個別に比較対象プラン、同期方向、フィールドマッピング、重複処理
複数のソースからリストを作成するアプローチ前にリストを確認企業情報、現在の役職、重複、Emailステータス

Sales NavigatorとApollo比較1:データ品質

プロフィールの正確性と連絡先情報の入手しやすさは分けて考えるべきです。Cold Emailにはどちらも必要ですが、確認する内容は異なります。

Apolloは、プロスペクティング製品の一部として連絡先データとデータエンリッチメントを提供しています。Sales Navigatorは、LinkedInを通じた人物や企業のリサーチに役立ちます。ただし、どちらの情報源でも、すべての役職、勤務先、アドレスが最新とは限りません。転職後もプロフィールが更新されていない場合もあれば、収集時には有効だったEmailが使えなくなる場合もあります。

プロフィールデータを比較した2025年版のイラスト
プロフィールデータを比較した2025年版のイラスト

プロバイダーを選ぶ前に、実際のターゲット市場から代表的なサンプルを抽出してください。たとえば、対象とする企業規模、国、役職を横断して50件の連絡先を選びます。これは皆様が実施できる確認方法の提案であり、本記事のために行ったテスト結果ではありません。

各連絡先について、以下を記録します。

  • 対象者が現在も目的の企業に在籍しているか
  • 役職が購買ターゲットの条件に合っているか
  • 仕事用Emailを入手できるか
  • Emailのステータスと最終確認日
  • 企業と役職の裏付けとなるソースURL

多くの連絡先が見つかるツールでも、それらが対象外の企業に属していれば、自社には適していません。データベースの規模ではなく、正しくマッチし、実際に使える見込み客の数でサンプルを評価することをおすすめします。

LinkedInを起点にする場合は、Sales Navigatorのリスト作成ワークフローで、次のステップに向けたデータの準備方法をご確認いただけます。作成されたレコードをそのままアプローチ可能な連絡先と見なさず、必ず内容を確認してください。

Sales NavigatorとApollo比較2:プロスペクティング機能

プロスペクティングでは、まず見つけたいターゲット層を明確にします。「フランスのソフトウェア企業で働くマーケティング責任者」は有効な検索条件です。一方、「もっとLeadが欲しい」だけでは、2つのツールを比較するには範囲が広すぎます。

Sales Navigatorには、高度な検索フィルター、Leadとアカウントの保存、アラート機能があります。LinkedInでは、個人向けのCoreプラン、Advancedのチーム機能、Advanced Plusのより高度なCRM連携を区別しています。ご利用プランに含まれる機能は、最新のSales Navigator機能比較でご確認ください。

プロスペクティングのフィルターを比較した2025年版のイラスト
プロスペクティングのフィルターを比較した2025年版のイラスト

Apolloは、プロスペクティング、連絡先検索、セールスエンゲージメントを一体化しています。次のステップがEmailキャンペーンなら、有力な選択肢です。利用可能な機能は、Apolloの最新料金プランで比較してください。

フィルター数だけを比べるのではなく、両方のツールで同じターゲット条件を設定し、検索結果を確認することをおすすめします。役職フィルターに、対象とするつもりのなかったアシスタント、コンサルタント、退職者が含まれていないかを確認しましょう。アカウント単位では、子会社や地域拠点も確認し、1つの親会社が誤って複数の見込み客として扱われないようにします。

絞り込んだ戦略的アカウントのリストなら、LinkedInのリサーチから、相手に合った会話に必要な背景情報を得られるでしょう。より広範なEmailプロスペクティングでは、連絡先データとエンゲージメント機能を備えたApolloにより、必要なツール数を減らせる可能性があります。どちらが自社市場に合うかは、実際のサンプルで判断できます。

Sales NavigatorとApollo比較3:連携とエコシステム

連携機能は、適切なデータを適切な場所へ移せてこそ価値があります。機能一覧に掲載されているだけでは、自社のプロセスに適合するかどうかは分かりません。

Sales NavigatorのCRM機能はプランによって異なり、フルCRM連携はAdvanced Plus向けの機能です。CRMワークフローの予算を決める前に、LinkedInのプラン比較で利用条件をご確認ください。

連携機能を比較した2025年版のイラスト
連携機能を比較した2025年版のイラスト

ApolloのAPIについても、「APIアクセス込み」という説明だけでは判断できません。エンドポイントごとのクレジット消費量とレート制限は、操作内容やプランによって異なります。ワークフローに必要なAPIコールについて、APIの料金とクレジットに関するドキュメントをご確認ください。

どちらのツールでも、本番データを接続する前に以下を確認することをおすすめします。

  1. 連携によって連絡先が新規作成されるのか、既存の連絡先が更新されるのか、あるいはその両方か?
  2. 既存レコードとの照合には、Email、プロフィールURL、その他のキーのどれが使われるか?
  3. プロバイダー側の空欄によって、既存の情報が上書きされないか?
  4. 重複するアカウントや連絡先はどのように処理されるか?
  5. リスト全体を送信する前に、小規模な同期結果を確認できるか?

異なるソースからのエクスポートを統合する場合は、インポート前にCRMリストをクレンジングしてエンリッチメントしてください。問題のあるレコードを元の情報源まで追跡できるよう、ソース列を残しておきましょう。

Sales NavigatorとApollo比較4:操作性とUI

操作性は、実際のタスクを完了させて比較するのが確実です。関連性の高い連絡先を10件探して保存し、次のアクションを準備してみてください。一方のUIは直感的で、もう一方はサポートが悪い、といった一般論よりも有意義な判断ができます。

ユーザー体験を扱った2025年版のイラスト
ユーザー体験を扱った2025年版のイラスト

作業中は、どの場面で別のツールへ移る必要があるかを記録しましょう。企業情報を確認するために別のソースが必要でしょうか。どの連絡先がすでにCRMに登録されているか把握できるでしょうか。チームメンバーは、保存されたリストと選定理由を理解できるでしょうか。

Emailでアプローチする小規模チームなら、連絡先のリサーチとシーケンス作成が一体化した環境を好むかもしれません。少数の重要企業を調査するアカウントマネージャーなら、LinkedIn上の関係性やプロフィール情報を起点にするほうが使いやすいでしょう。

サポート品質も、問題の内容やプランで利用できるサービスによって異なります。特定の連携が不可欠なら、購入前にその連携がどのようにサポートされるかをプロバイダーへ確認してください。裏付けのない一律の応答時間だけを基準に、プロスペクティングツールを選ぶことはおすすめしません。

Sales NavigatorとApollo比較5:Cold Email機能

Emailシーケンスのワークフローでは、まずApolloを選びます。 Apolloのシーケンス関連ドキュメントでは、Emailステップの作成方法と連絡先の追加方法が説明されています。予約送信には、メールボックスの接続が必要です。Apolloのシーケンス設定と連絡先をシーケンスへ追加するための要件をご覧ください。

Sales Navigatorは、InMailを含むLinkedIn上でのアプローチに対応しています。InMailはLinkedInメッセージですので、実際に利用したいアプローチチャネルと比較してください。Sales Navigatorを購入するだけで、仕事用Emailの完全なリストやEmail送信ワークフローが手に入るわけではありません。

Cold Emailのワークフローを比較した2025年版のイラスト
Cold Emailのワークフローを比較した2025年版のイラスト

Cold Emailでは、連絡先をシーケンスに追加する前にリストを整えてください。

  • 企業と役職がターゲット条件に合うか確認する。
  • 必要に応じて、重複する人物やアカウントを削除する。
  • Emailステータスと配信停止リストを確認する。
  • 確認済みで関連性のある企業情報をもとにメッセージを書く。
  • アプローチツールのメールボックス設定と送信スケジュールを確認する。

たとえば、確認済みの採用ページがあれば、チームの拡大に触れた具体的な書き出しを作れます。一方、AIが推測した企業予算は根拠になりません。調査済みの事実を相手に響く文章へ変える方法は、Cold Emailのパーソナライズ手法をご覧ください。

返信数と有望な商談数は、自社のキャンペーンで測定することをおすすめします。本記事では、InMailやEmailの返信率を一定の数値で保証しません。ターゲット層、オファー、タイミング、リスト品質のすべてが結果に影響します。

Sales NavigatorとApollo比較6:料金と費用対効果

2つのサブスクリプション料金だけでなく、ワークフロー全体のコストを比較してください。Apolloの各プランでは、機能とクレジット枠が組み合わされています。Sales Navigatorの料金は、プラン、請求期間、市場、適用税によって異なります。最新の内容は、Apolloの料金とLinkedInの料金をご確認ください。

Cold Emailのワークフローでは、プロスペクティングのサブスクリプション、連絡先検索、追加のデータエンリッチメント、送信ツール、メールボックスの費用を含めます。LinkedInのワークフローでは、必要なリサーチ機能とチーム機能が選択したプランに含まれているか確認してください。

ツール選びをまとめた2025年版のイラスト
ツール選びをまとめた2025年版のイラスト

計画時の指標には、有効な見込み客1件あたりのコストを使いましょう。サンプルワークフローの費用を、企業、役職、連絡先のチェックをすべて通過したレコード数で割ります。マッチしなかったレコードと手作業での確認時間も判断材料に含めてください。取得レコード1件あたりの価格が安くても、対象外の連絡先を除外すると魅力が薄れる場合があります。

結局どちらのツールを選ぶべきか

連絡先を検索し、そのままEmailシーケンスへ進みたい場合は、まずApolloを選びます。営業プロセスでLinkedIn上のアカウント調査と、そのアカウント内の適切な人物の特定が重要なら、まずSales Navigatorを選びます。

それぞれがプロセスの異なる部分を担い、合計コストに納得できるなら、両方を利用するのも有効です。Datablistでエクスポートしたリストを整え、企業とのマッチを確認し、不足しているEmailアドレスを検索してから、確認済みの連絡先をアプローチツールへ渡せます。

長期的なプロスペクティングを扱った2025年版のイラスト
長期的なプロスペクティングを扱った2025年版のイラスト

まずは、皆様がよく理解している小規模なターゲット層から始めることをおすすめします。その層に対して実際に使える見込み客を獲得できるかでツールの価値を確かめてから、ワークフローを拡大してください。